岡本写真工房は1974年に岡本茂男が設立した岡本写真事務所が基礎になっています。私、岡本寛治は父とともに30年写真の仕事を続けてきました。1994年に共著として出版した「かながわ建築探訪」をきっかけにともに「岡本写真工房」の名称を使い始めました。2011年に茂男が他界した後は遺された写真の管理と整理を続けています。

木造建築に縁の深かった茂男は樹木にも興味を持ち、1985年より10年ほど国内各地の巨樹を取材して1987年「欅」、1988年「樟」の写真展を開きました。その取材で出会った大月市の猿橋、現在のものは鉄骨造木装で嘉永4年の姿を再現したものとのことですが、橋脚を使わない刎木耕造を細部まで撮影していました。